堕天使として生きる
キョーコ様の80000HITのフリーイラストをいただいてまいりました。
「いつの時代においても常に異端であろう黒医者達を、神に背を向けたふたりの堕天使として描いてみました」とのことです。
思えば神話には、よく神の地を追放された人々(元神々やその使いなど)の話があります。
神が嫉妬して追放した、なんて不運な人も中にはいますが、人間に味方したために神に追放された、という話もいろんな神話に登場します。
火を与えた、とか知恵を与えた、とか。
追放された人々は下界に落とされ、野蛮な人間の中、飢えや渇きや寒さに苦しみ、限られた命におびえるという罰を与えられる。
けれど本当にそれは罰になったのか。
人間の中に混じり、同じ辛酸をなめることこそを望むものもいたのではないか。

このイラストを初めて見たとき、そんなことを思いました。
どんな時代を生きても俺の居場所はここではないと思う。
けれどもそこで苦しみ生きる人々に手を差し伸べずにいられない二人。
確かにこの二人に似合いの装束です。

キョーコ様、素敵なイラストをいただきました。