入った部屋は汚かったけれど、ドクターキリコというその男のことは一目で気に入った。

SMの女王なんておだてられたって所詮はひも付きのつまらない生活。

クラブに来る男どもは最初から私のご褒美を待っているだけのただのブタだけれど、この男は違う。

私に軽蔑の目を向けたことを後悔させてあげる。

 

約束は殺さないこと。

組織に忠誠を誓わせること。

さあ、どうしよう。

他人の拷問の跡があるのがちょっと興ざめだけれど、それは上半身だけ。

下半身は私に残しておいてくれたみたい。

そのくらいの気は利くみたいね。

 

ドクターの拘束がしっかりしていることを確認してから、見張りの男に身ぐるみ剥がせる。

上半身のシャツはいいわ、残しておいても。

そんな興ざめの拷問跡なんて見たくないから。

まずは髪の毛と同じ色の陰毛。

私のよりきれいで気に入らないからちょっとあぶってちりちりに焦がそう。

あらやだ、ちょっと火が近かったかしら。

全部なくなっちゃったけど、まあいいわ。

 

さあ、きれいに焼ききったところで尿道に棒でも入れて、水をたらふく飲ませてやろう。

この、釣り針みたいに、ほんの少しだけ先端に反しのあるやつ。

限界まで来たら、尿道を裂きながら吹っ飛ぶはず。

きっと尿は血で真っ赤に染まっているだろう。

その瞬間、この男はどんな悲鳴を上げるかしら。

 

強制浣腸もいい。

肉体的な拷問に耐えるプライドの高そうな男には、精神的にいたぶるのが楽しい。

我慢する様もいいし、もろくなる瞬間の表情は私をエクスタシーでいっぱいにする。

ま、きっとそんなことじゃ根を上げないだろうから、それからゆっくり玉袋に針を刺していこう。

中身に傷つけないよう、気をつけながら。

きっとヤマアラシみたいになる。

ころあいを見て無理やり勃起させてやろう。

そしてサンドイッチ。

針は何本落ちるかしら。

それともどんどん突き刺さるかしら。

私に刺さらないように、針の先端を保護しておかなくてはいけないわね。

 

それでも強情だったらどうしよう。

うふふ。

ああ、楽しい。

きっとこの男は私を楽しませてくれる。

これからのことを考えるだけで濡れてきちゃう。

 

殺しはしないわ。

もちろん、私はプロだもの。

でも、服に隠れるところは容赦しない。

男としての人生は、ここであきらめなさい。

その目が一つしか残ってないのが悔しいわ。

そうでなければ、私に哀れみをかけるその目を一つ、抉り取ってやるのに。